2011年3月11日、あの震災の日に家を建ててから初めての長時間の停電を経験しました。
なんとなく心の整理がつかなかったので書きませんでしたが、そろそろ記録しておこうかと思います。
地震の直後に停電したので(セキュリティシステム みはりっ子からメールが来ていました)、帰宅した時には当然電気は止まっていました。
薄暗くなってきていたので、とりあえずは明かりです。これはフツーの懐中電灯が一つ、NYPDの警官が持っているようなでっかいマグライト(単二電池が6本入る)が一つ、LEDの懐中電灯が一つあったので、これらを天井に向けて照射することで(本は読めないまでも)それなりに明るくはなりました。
通常なら寒さ対策が必要になるところですが、うちは蓄熱暖房なので室温に関して言えばいつも通りだったのです。日付が変わるくらいまでは一枚重ね着するくらいで何の問題もありませんでした。
オール電化と言うたびに「停電の時はどうするの?」と言われてましたが、少なくとも暖房に関して言えば(蓄熱暖房であれば)何ら問題ありません。むしろ電気温水器のタンクがある分だけ、断水でも安心感があるというものです。
以前、「あ、安部礼二」を聴くために買ってきたCDラジオがあったので、それでラジオを聴こうと思いましたが電池カバーを開けてみると単二電池が8本必要だという苛烈な仕様の製品だったのです。買い置きの単二電池はそんなにないし。結果として、プラレール達から電池を抜いて対応しました。
新聞を取った時にもらった手回し発電懐中電灯付きラジオもあったのですが、内蔵バッテリーがダメになっていて回しながら出なければ使えず役に立ちませんでした。もっとちゃんとしたのを買っておく必要があります。
のちに近所の公民館で発電機を回しており、携帯の充電ができるという話を聞きましたが、この時は知らなかったので、出張の時に買った単三電池で充電できる電池式充電器を使いました。ワンセグを観ていると充電の減りが早かったためです。
日付が変わって、寒くなってからはカセットコンロでヤカンのお湯を沸かしてましたので、これまた全然寒くはなかったのです。これは高気密高断熱の恩恵でしょう。一酸化炭素中毒だけが不安でした。
明けて12日(土)。電気は復旧しておらず、ラジオでやっている電気の復旧状況に耳を傾けるだけの時間が過ぎていきました。私の夜食用のカップラーメンなどを食べながら過ごし、夕方になって近所のコンビニに買い物に行くと、隣の丁目は既に電気が灯っており、近々復旧することを思わせました。
そして18時過ぎに電気が復旧し、テレビで各地の被害状況を見るにいたったのです。
結論としては、丸一日くらいの停電であればオール電化でもさして問題はないと思います。カセットコンロがあれば。お湯沸かしてたら暖かかったし。